楠原由祐子ブログ

豪雪地の冬の味

県内有数の豪雪地栄村。

栄村2016

例年3m以上の積雪となる、県内有数の豪雪地です。

こんなに雪が少ないのは、初めてだわ~村民の方は口々にそう言います。

雪深い山間の集落に伝わる冬の味を探しに行ってきました。

あんぼ2

教えてくださったのは、栄村・野田沢地区にお住まいの、阿部栄子さん。

「あんぼ」という郷土食を作っていただきました。

米粉を使ったおやきのような物です。

栄村では小麦が取れません。

米が貴重だった昔は、くず米を使っていたそうです。

あんぼ

米粉をを蒸してこねた生地の中には、大根の葉のみそ炒めを入れます。

切り干し大根やあんこを入れることもあるそうです。

あんぼ3

これが、あんぼです。

おやきよりも生地が厚めで、食べごたえがあり、もちもちした食感です。

雪深い栄村は、冬場、近所の人が集まる「お茶飲み」の時間を大事にしています。

あんぼやお漬物をお茶請けに、1時間も2時間も、世間話に花を咲かせるんだそうです。

それを、阿部さんは「冬の雪の中の時間を楽しむ」とおっしゃいました。

豪雪地だからこそ生まれた文化があるんですね。