楠原由祐子ブログ

話し方

先日、カウンターで食事をしていたら、たまたま、鉄道関係者の方と隣になって、

お話しが面白くて初対面だったんですが、盛り上がったんです。

テーマは「話し方」について。

よく電車に乗ると…「ご乗車あ~りがとうございます 次はぁ~四谷ぁ~四谷です」なんて、

ちょっと、鼻声で運転士さんがアナウンスされますよね。

日常的にこんな喋り方だったら、かなりクセがあるので、意図的に変えているわけですが、

じゃあ、この話し方は誰が何のために始めたのか?と・・・

お隣のその方が言うには、乗車アナウンスは「低く、いやらしく」と、先輩に教わったそうです。笑

きっとお酒が入った席でのアドバイスだったんだろうと、察しますが、

その理由を聞いて、なるほど~とうなづけました。

顔が見えない中でのアナウンスで、お客さんにとって重要な内容を伝えているので、

右から左に〝流れない〟話し方をあえてしているそうなんです。

ひっかかりを持たせる話し方、ということなんですね。

確かに、電車の中で本を読んでいても、携帯をいじっていても、

耳に入ってきますよね。

一方、我々アナウンサーは、「ごく自然に」と指導を受けます。

普段のしゃべり方、声のトーンそのままに、ナチュラルに原稿を読めるのがプロだと。

クセは極力排除するように求められるわけです。

情報を中立公平に、ありのまま伝える必要があるから、と個人的には理解しているんですが、

本当のところはどうなのか。

ちなみに、結婚式の司会を頼まれることがあります。

親族の結婚式だったので、

セオリーにとらわれず、思いっきり楽しんできました。

「話す」って、シンプルで面白い、そんなことを改めて感じています。

最後までお読みいただきぃ~あぁりがぁとうございますっ!