長野県の空き家は、20万8500軒(2023年現在)。その数は、年々増加中。放置すれば、地域の景観を崩すなど、社会問題になることも。今回は、空き家を財産と捉えた人たちが登場。世界の食器で味わうワールドワイドなグルメやまぜご飯のおにぎりなどを紹介します。
先月伊那市にオープンした「古民家Cafe Sekai no Monogatari(せかいのものがたり)」。約40年空き家だった築100年の元瓦工場をセルフリノベーションし、誕生しました。店では、外国製の食器に盛りつけられたパキスタンカレーやベトナムプリンなどを提供。店長の佐野天咲(あさき)さんは、地元出身の現役慶応義塾大学生。今年度は休学し、店の運営に専念しています。「ここから、世界とつながる体験を。育てていただいた地域への“恩送り”」。
今年4月。長和町で、シェアハウス・古着店・カフェが入る、泊まって遊べる複合施設「上海洋行」がオープンしました。元地域おこし協力隊の20代女性2人がプロデュース。昭和を感じさせる純喫茶で、あんばたトーストやコーヒーを堪能した西村菜那子さん。「新しいのに懐かしい」。ゆっくりとした時間が流れる、至福の時間を過ごせます。

去年5月オープンしたテイクアウト弁当店。3年前、横浜市から移住した田口さん夫妻が切り盛りしています。妻の祖母が住んでいた自宅を使い、「UMEKO(うめこ)」という店名は、祖母の名から取りました。鶏肉・ゴボウ・干しシイタケなどで作るまぜご飯。祖母が作ってくれた思い出の味です。レシピはなく、記憶を頼りに再現しました。
中継は、中野市から。旬を迎えたサクランボ狩り&絶品スイーツを、フリーアナウンサーの山藤美智さんが紹介します。