「地球を守ろう!プロジェクト」では毎年、県内の子どもたちを対象に、環境保全について考えてもらう「エコポスター」の募集を行っています。今年度も長野県および信州豊かな環境づくり県民会議と合同で開催し、全部門合わせて678作品もの力作が集まりました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!審査の結果、「小学生・低学年の部」「小学生・高学年の部」「中学生の部」の3部門で、それぞれ「最優秀賞(第1位)」「優秀賞(第2位)」「協賛社賞(第3位)」が決定しました!
最終審査会 審査委員
- 上島 史子様(安曇野ちひろ美術館副館長)※審査委員長
- 常田 浩二様(長野県教育委員会総合教育センター 専門主事)
- ヤポンスキーこばやし画伯様(画家・芸人)
- 山浦 愛幸様(一般社団法人 長野県環境保全協会 会長)
小学生・低学年の部
最優秀賞

福澤 結絆(ふくざわ ゆず)さん
松本市立二子小学校 2年
【作品に込めた思い】
ゴミを減らして、海の生き物が安心して泳げるようにしたい。
【講評】ヤポンスキーこばやし画伯 審査委員
お魚がゴミを口にして泣いている作品は数多くありましたが、その中でもこの品数は断トツで多いです。海に漂着しているゴミをとても詳しく調べてくれていたのではないかと思えるくらい、一つ一つ丁寧に描いています。ビニール袋からタイヤ、ゴムホースなど色々なものが海岸に流れ着き、それを口にしている様子が分かります。作品を描いてくれた思いや考えが伝わってくるようでした。色もとても丁寧に塗ってくれたそうで、このポスターが貼られていたら、街ゆく人はきっと足を止めて観てくれるのではないかと思い審査しました。タイヤ、ペットボトル、ぬいぐるみのほか、電子ジャーや洗濯のホースなども描かれていて、よく観察しているなと思いました。
優秀賞

宮岡 紗冬(みやおか さと)さん
松本市立開明小学校 2年
【作品に込めた思い】
わたしは海の中でたくさんの生き物が泳いでいるのが好きです。人間が海を汚すことによって、海の生き物が傷つけられていることを知り、とても悲しくなりました。海をきれいにして沢山の命を守れることを知ってもらいたいです。
【講評】常田 浩二 審査委員
綺麗な海を守りたい、そんな思いが描き方に表れているポスターだと感じました。スタンピングや着彩技法を使い、キラキラとしたきれいな海の感じや、生き生きとしている海の生き物の感じを上手に表現している作品だと判断しました。
協賛社賞

赤須 世菜(あかす せな)さん
駒ヶ根市立東伊那小学校 3年
【作品に込めた思い】
動物たちがいっぱい下りてくるような環境の森がこれ以上減らないでほしい。
入選

柴崎 栞奈(しばざき かんな)さん
佐久平浅間小学校 2年

荻原 夏歩(おぎはら かほ)さん
東御市立祢津小学校 3年

石橋 瑞輝(いしばし みずき)さん
須坂市立仁礼小学校 2年

碓井 結都(うすい ゆづ)さん
小布施町立栗ガ丘小学校 3年

西牧 江美奈(にしまき えみな)さん
大町市立大町南小学校 3年

唐澤 穂(からさわ みのる)さん
千曲市立戸倉小学校 3年

青木 柚子(あおき ゆず)さん
富士見町立富士見小学校 2年

櫻井 友晴(さくらい ゆうせい)さん
飯田市立千代小学校 3年
小学生・高学年の部
最優秀賞

山田 彩梅(やまだ あやめ)さん
富士見町立富士見小学校 5年
【作品に込めた思い】
今こうして、私たちが暮らしているのは、地球のおかげです。皆さんが、地球に少しでも恩返しができたらいいなと思って描きました。
【講評】上島 史子 審査委員長
こちらの作品は地球も海の生き物たちも笑顔なのですね。とても明るい印象のポスターになっていると思います。メッセージも「あなたもできる地球への恩返し」という風に書いてあり、自分たちができることをやっていこうという前向きなメッセージになっていると思います。女の子がゴミ拾いをしているのが印象的ですが、細部を見ると、植樹、リユース、リデュース、リサイクルといった提案も書き込まれています。私たちがこれから何をしていけばいいのだろうということをよく伝えている作品だと思います。
優秀賞

川上 由乃(かわかみ ゆの)さん
大町市立大町南小学校 5年
【作品に込めた思い】
カメの可哀想な姿を画像で見て、みんなに伝えたいと思いました。
【講評】ヤポンスキーこばやし画伯 審査委員
小学生が描いたとは思えないくらい完成度の高い作品です。イラストも見やすく、構図についても、カメがどっちを食べようか思案しているのか一発で伝わります。言葉も簡潔でポスターをパッとみただけで何をしているのか、どういう状態なのかすぐ伝わるくらい完成度が高いです。
最優秀賞と優秀賞、非常に甲乙つけ難かったですが、優秀賞ということで審査させていただきました。
協賛社賞

ケリー 紬 ソフィア(けりー つむぎ そふぃあ)さんさん
白馬村立白馬南小学校 6年
【作品に込めた思い】
「人間が捨てたゴミはいずれ捨てた人間に返ってくるよ。だからゴミをポイ捨てしないで」という思いを込めました。
入選

横川 愛乃(よこかわ まの)さん
松本市立開明小学校 6年

樋口 愛依(ひぐち あい)さん
飯田市立浜井場小学校 5年

北原 和奏(きたはら わかな)さん
千曲市立埴生小学校 6年

古川 渚彩(ふるかわ なぎさ)さん
岡谷市立長地小学校 6年

大塚 柚奈(おおつか ゆずな)さん
千曲市立屋代小学校 5年

福島 涼介(ふくしま りょうすけ)さん
東御市立和小学校 5年

内山 陽南子(うちやま ひなこ)さん
松本市立開明小学校 5年

丸山 瑠花(まるやま るか)さん
松本市立開明小学校 6年

吉池 のどか(よしいけ のどか)さん
長野市立城山小学校 4年

荻原 日菜子(おぎわら ひなこ)さん
飯山市立飯山小学校 4年
中学生の部
最優秀賞

工藤 一花(くどう いちか)さん
御代田町立御代田中学校 2年
【作品に込めた思い】
きれいな所しか見ておらず、現状を見て見ぬふりをしているところを描きました。ポイ捨てによって海が汚れていることをこのポスターを見た人に知ってもらいたいです。
【講評】常田浩二 審査委員
アイデアがきらりと輝いたポスターです。環境が汚れていることから目を背けている、そんな人々への警告をユニークで現代的な発想で表現している作品だと思います。色調の対比がメッセージを伝えることに対し、非常に効果的に働いていた作品だと感じます。
優秀賞

安部 柚希(あべ ゆずき)さん
伊那市立高遠中学校 2年
【作品に込めた思い】
道端にゴミが捨ててあると、とてもどんよりとした気分になります。ゴミのあるべき場所は、道端でも、海でも山でもない、ゴミ箱だ。という思いを込めました。
【講評】山浦 愛幸 審査委員
全体的にモノトーンな感じに仕上がっている。真ん中のペンギンだけが赤い色をしたり、黄色い色をしたりと目につきやすいポスターだと思います。ポスターへの思いを読むと、真ん中のペンギンはゴミなのですね。「私は居場所がないよ」と非常に謙遜なゴミですから、こんなゴミばかりだと地球もよくなると表している作品だと思います。中々良い作品だと思います。
協賛社賞

高橋 陽茉里(たかはし ひまり)さん
上田市立第四中学校 2年
【作品に込めた思い】
人間が捨てたゴミで亡くなってしまったクジラがいると聞いたので、クジラが元気に過ごせる海に変わってほしいという思いです。
入選

三宅 優希乃(みやけ ゆきの)さん
木曽町立日義中学校 2年

倉澤 遙(くらさわ はる)さん
佐久穂町立佐久穂中学校 2年

小木曽 琢斗(おぎそ たくと)さん
飯田市立竜峡中学校 1年

曽根原 綾乃(そねはら あやの)さん
安曇野市立豊科南中学校 1年

福士 璃乃(ふくし りの)さん
安曇野市立三郷中学校 3年

小林 優奈(こばやし ゆうな)さん
上田市立第四中学校 3年

栁澤 美聡(やなぎさわ みさと)さん
上田市立第四中学校 2年

荻原 誇麦(おぎはら こむぎ)さん
御代田町立御代田中学校 2年

宮下 悠月(みやした ゆづき)さん
松本市立波田中学校 1年

上條 喜代美(かみじょう きよみ)さん
松本市立波田中学校 1年
総評
今回もとても力作揃いだったと思います。子供たちもゴミ問題、海洋汚染、地球温暖化のことなど、とてもよく勉強して描いている印象でした。全体的に海をテーマにした作品が多いという印象でした。長野の山から川、海につながっていることも考えて描かれている作品もあり、自分たちの地元のことだけではなく、地球全体のことも考えて描いているのだと分かりました。年々、肌で環境の変化を感じていく中で、子供たちにもこの問題に向き合い、来年も沢山の作品を応募してもらえたら嬉しいなと思います。
(上島史子 審査委員長)
ポスター応募数
- 小学生・低学年の部 54作品
- 小学生・高学年の部 376作品
- 中学生の部 248作品
全体 678作品
たくさんのご応募ありがとうございました!