
長野県では2020年4月に初めての緊急事態宣言が発出された新型コロナウイルス。全国的な感染拡大に伴い外出自粛などが呼び掛けられ、県内でもがん検診を受ける人の数は減りました。
今後、がんの発見が遅れて進行した状態で見つかったり、治療が遅れたりする人が増える懸念があります。一方、がん患者同士が交流したり、がんについて学ぶ教室も中止やオンライン開催を余儀なくされましたが、「5類移行」を受け、新たな動きが出てきました。
スピードスケートの金メダリストで、現在は松本市内の病院の広報企画室に務める小平奈緒さんは「患者の気持ちに寄り添いたい」とがんについて学び始めています。
そして最近のがん治療の中で関心が高まっているのが「がんゲノム医療」。遺伝子の変異を一度に数百個調べ、患者一人一人に合った薬を探す「がん遺伝子パネル検査」を受ける人が、コロナ禍でも増加しました。
がんとの向き合い方も新たなステージに移りつつある今。「コロナ新時代」に知っておきたい、がんをめぐる信州の最新事情についてお伝えします。
2023年9月18日(月・祝) 午後1時54分 放送
出演:大槻瞳(abnアナウンサー)