がん医療において15歳から39歳までの若者を、AYA世代(Adolescent and Young Adult)と呼びます。国内で毎年約100万人ががんと診断される中、AYA世代はおよそ2万人と少数ですが、進学、就職、結婚、出産など重要なライフイベントとがん治療が重なり、その影響は少なくありません。さまざまな困難や葛藤に直面し、悩み迷いながら選択していくAYA世代のがん患者たち。彼らがいま描く夢とは?
中学2年生で右ひざに骨肉腫が見つかり、人工関節を入れる手術を受けた女性。大好きなバトントワリングを再び踊る夢を目標に、治療やリハビリに取り組みました。今は看護師を目指して勉強中です。治療しながら学校生活を送った青春。当時の葛藤や夢に向かって進む姿を伝えます。
第2子妊娠中に子宮頸がんの前がん病変が発覚し、治療を優先するか、妊娠を継続するか、選択を迫られ出産を決断したタレント・成美さん。現在は経過観察を続けながら子育てにも仕事にも奮闘しています。妊娠、出産時のがん治療の選択肢や家族の葛藤も描きます。
若い年代で発症しやすい遺伝性がん。乳がんを告知された松本市の女性は、家族の病歴から、がん遺伝子検査を受けました。結果は、遺伝子〝BRCA2〟に変異が判明。女性には2人の子どもがいて、遺伝する確率は50%です。結果を知ることで予防や早期発見につなげることができます。当事者の声や専門家への取材を通じて、遺伝子診療の今に迫ります。
2025年2月24日(月)午後2時49分 放送
リポーター:大槻瞳(abnアナウンサー)