リポーター:島田秀平
熱々のラーメンが恋しくなる季節、気鋭の信州ラーメン職人にスポットをあてる。最近信州には競うように人気店が増えている。行列の先のあるのは、それぞれの店主こだわりのラーメンだ。うまさの陰には、職人が費やした時間がしみ込んでいる。
★鍾馗(しょうき) 長野市 村上直人さん
長野市のラーメン人気ランキングで№1を獲得している行列の店。店主は富山県生まれで婿として信州の家庭に入った村上直人さん(41)。店の営業は昼の2時間半のみ。カウンター9席のみの店内には、ラーメンを作る店主の気迫が伝わって来る。村上さん曰く「たった2時間半、その時間は仕事に集中して最高においしいラーメンを出したいから」。洗練された王道の醤油味。つるつる、しこしこの低加水の自家製麺、大盛りは無料。これまでメディアの取材はすべて断って来たが、店の移転を前に初めて取材に応じる。店主が目指した味とは?そして、その原点とは?店主の舞台裏を、信州での暮らしとともに描く。
★スープ研究処ぶいよん 上田市 竹花実さん
自らをスープ研究家と呼ぶ竹花実さん(上田市出身)が店主。45歳の時に人生を見つめ直し、脱サラしてラーメン屋を開いた。名物のは「とりそば」は、味玉と煮た鶏肉をのせて950円。開業から今年で10年目。店の命とも言えるのがスープだ。ラーメン店での修業経験はなく、1冊の本(辰巳芳子著・)を基にひたすらスープ作りを研究し続けている。その味は、まだまだ進化し、うまくなっていると言う。店を開いた当時から変わらない思いのは「アノ人がつくったものを食べたい」お客さんにそう思ってもらえる1杯を作ること。
★信州が生んだインスタントラーメン「ポンちゃんラーメン」
長野市 信陽食品 斉藤実社長
昭和39年、東京オリンピックの年に発売されたポンちゃんラーメン。信濃町で米穀店を営んでいた先代の社長が、「子どもたちに食べさせる即席麺をつくりたい」と開発。その味は、半世紀以上にわたって県民に愛されている。銀座NAGANOでも販売され、東京で暮らす信州人の郷愁を誘う。信州が生んだ即席麺、その味を生み出し、守り続ける信州人の思いを探る。
★ホームラン亭(須坂市)
★大黒食堂(千曲市)
★ハルピンラーメン(諏訪市)
「おぉ!信州人」は、毎月1回放送します
中華そば 鍾馗(しょうき)
中央通りの店舗は12月30日で営業を終了
長野市内で移転・開店に向けて準備中、店主の希望で場所は非公表