旅人:ラッシャー板前(タレント)
親子代々にわたる常連客が通うわが町自慢の「おいしい」パン屋。店の味は親から子へ受け継がれ、その味を愛するお客もまた子から孫へとつながっていく。通うお客もパン屋の顔。街の人たちが愛してやまない安くておいしいパン屋、その店主たちのグッとくる人情ととっておきのエピソードに迫る。
長野市権堂に店を構えて59年、店先に昔懐かしい調理パンが並ぶ小さなパン屋「エビスパン」。田中雄次さん(66)一家親子3代で店を切り盛りし、毎朝3時から焼き始めるパンは、地元の保育園児からサラリーマンまで幅広く愛されている。
おんとし81歳の女主人・岩崎しのぶさんが今日も笑顔で客を迎える。“チェルシー・バンズ”は、亡夫と当時の新生病院婦長・パウルさんとの友情から生まれた味。その物語は、絵本「世界一のパン~チェルシー・バンズ」となり、町の人たちに読み継がれる。
松本市の「パンセ小松」は、大正11年創業の超人気店。牛乳パン発祥の店のひとつでもあり、クリームたっぷりの牛乳パンは、今も昼頃にはすべて売り切れてしまうという。4代目店主・小松治夫さんの悩みの種は、後継ぎのこと。親子代々にわたり親しまれてきた味を守り通せるのか?
ラッシャー板前が、人情パン屋と町の人たちとの交流を紹介、それぞれの思いに迫る。
「おぉ!信州人」は、毎月1回放送します。
○「エビスパン」
長野県長野市西鶴賀町1487
電話:026-232-7349
○「パンセ小松」
松本市大手」4-9-13
電話0263-32-0172
○「小布施岩崎」
〒381-0201
長野県上高井郡小布施町小布施620-1
電話026 (247) 2200
ホームページ http://www.obuseiwasaki.jp/
○絵本『世界一のパン~チェルシーバンズ物語~』
出版社「文屋」026-242-6512