おぉ!信州人

おぉ!信州人

放送内容

リポーター:島田秀平

善光寺平を見晴らす長野市茶臼山には、長年にわたって多くの子供たち・家族連れに愛され続ける恐竜園と動物園があります。なんでこんなところに恐竜が…?そこには、突飛なアイデアを実現させた市役所職員のグッとくるストーリーがありました。そしてここ数年、過去最高の来園者数を更新する茶臼山動物園では、定年退職した前園長が念願の現場復帰を果たし、総勢34名のスタッフとともに動物たちの世話に奮闘しています。夏休みにぴったりな楽しいストーリーを2本立てで紹介します。

恐竜園の波瀾万丈たんじょう物語

茶臼山に巨大恐竜を並べたのは、元長野市職員の小島武彦さん(81)。今から30年以上前、茶臼山の地滑り対策として植物園作りを担当していた小島さんは、ある日、茶臼山に “恐竜がいる”幻想(夢?)を見ます。この場所に恐竜? 日に日にその思いは強くなり、ついに会議で提案。突飛なアイデアに反対する人が多い中、最終的にはその熱い思いに市長が首を縦に振りました。しかし、場所は地滑り地帯。コンクリートの基礎を作ってはいけないと言う壁にぶち当たります。しかも実物大の恐竜製造ができる会社がなかなか見つからない。東京の国立科学博物館に足を運んだり、可能な限り実在した恐竜に近いものを作ろうと夢中で駆け回りました。小島さんはもともと家が貧しく、昼間は市役所の印刷室で給士見習いとして働き、夜は定時制の学校に通った苦労人。その中で人柄、仕事が認められて出世していきます。恐竜園誕生までの山あり谷ありのストーリーを再現ドラマを交えて紹介します。

動物園の前園長、再雇用で平社員2年生

総勢34名のスタッフがチームを組んで動物たちの世話にあたる茶臼山動物園。レッサーパンダの飼育頭数(16頭)は日本一を誇り、今春にはアムールトラの双子の赤ちゃんも誕生して話題を集めています。また研究機関としての役割も担い、ライチョウチームは地道な作業で繁殖に取り組んでいます。去年3月に定年退職した前園長は、茶臼山動物園開園の時から働く、まさに動物園の歴史そのものの人。去年の春、いちスタッフとして悲願の現場復帰を果たし、デスクワークから一転、慣れない作業に悪戦苦闘しながらも愛する動物たちと新たな動物園人生を楽しんでいます。

 

「おぉ!信州人」は、毎月1回放送します。