おぉ!信州人

おぉ!信州人

放送内容

年忘れない会2014 漬け物名人と出会う旅

旅人:ラッシャー板前 島田秀平

晩秋から初冬にかけて、土地々々の収穫物が“漬けもの”に生まれ変わる…、そんな信州の“味の冬仕度”は、山間の集落で古くから受け継がれてきた保存食の「知恵」と「美味しさ」から生まれる風景です。今回は日本三大菜漬けのひとつ「野沢菜漬け」、そして木曽の山奥で塩を一切使わずに作られる「すんき漬け」の名人を訪ねる小旅行へと出掛けます。

 野沢温泉村で民宿を営む富井清子さん(81才 / 野沢温泉村出身)は、漬け物歴60年の大ベテラン。近年は栽培、収穫、お菜洗い、そして漬け込みと分業制が進む“野沢菜漬け事情”の中で、種蒔きから始まる昔ながらの菜漬け文化を貫いています。大正時代から先祖代々が使い込んだ木樽とともに育む、信州の伝統、技の世界を松坂アナウンサーが訪ねます。
おぉ!信州人(年忘れない会2014 漬け物名人と出会う旅)
 一方、ご主人の定年を機に王滝村へ移り住み、10年前からすんき漬けを続ける細尾美智代さん(70才 / 大分県出身)。すんき漬け名人・美智代さんのもとには「どうしても上手く漬けられない」という村の若い女性たちが空っぽの樽を抱えて集まってきます。かつて塩が貴重品だった時代に、塩を使わず乳酸発酵により独特の風味を醸す‘すんき漬け’が生みだされ、先人の知恵は山奥の小さな村で人と人とを結びつけ、受け継がれているのです。
おぉ!信州人(年忘れない会2014 漬け物名人と出会う旅)

北信濃の古民家で、ラッシャー板前、そして食文化研究の第一人者・永山久夫氏らが囲炉裏を囲み、漬けものをはじめとする長寿県信州の“食の知恵”を語らいます。さらに番組がこの一年追い続けた‘信州人’の活躍を振り返り、松坂アナは、フランスロケで出会った‘パリに初めて日本料理店を開店した信州人’を紹介します。

「おぉ!信州人」は、毎月1回放送します。