おぉ!信州人

おぉ!信州人

放送内容

無題

リポーター:島田秀平 / 松坂彰久 (abnアナウンサー)

信州人初の宇宙飛行士・油井亀美也(川上村出身)さんが今年7月23日、宇宙に飛び立った。国際宇宙ステーション(ISS)で、約5ヶ月間の長期滞在をし、様々な実験を行う一方、フライトエンジニアとしてロボットアームを操作し、宇宙船「こうのとり5号機」をつかまえる重責も任されている。生まれ故郷に家族、恩師、友人らを訪ね、宇宙飛行士・油井さんの素顔とその軌跡に迫る。さらに、JAXAで日本の宇宙開発プロジェクトに係わる信州人や知られざる信州と宇宙の関係を紹介する。

20151109_1★川上村の満天の星空が育んだ少年の夢 油井亀美也さん(45)川上村出身
20151109_1.jpg 生まれ故郷の川上村では、父親の誧司(すけじ)さんが星空を見上げ、ISSの光の軌跡に息子の姿を重ねている。油井さんは、幼い頃から天体望遠鏡を覗いては宇宙に思いを馳せている少年だったという。野沢北高から防衛大学に進み、航空自衛隊ではF15戦闘機のパイロットだった。そして、映画「ライトスタッフ」を見て、自身の夢を宇宙に広げた。2009年JAXAの宇宙飛行士訓練生に抜擢、2012年念願のISSの長期滞在員に任命される。努力は報われ、夢は叶う。まだまだ働き盛り、伸び盛りの45歳だ。

★日本の宇宙開発プロジェクトを担う信州人 鈴木新一さん(50)長野高校OB
JAXAには、人工衛星開発プロジェクトで活躍する信州人もいる。鈴木新一さんがその人だ。SF好きな少年は、フィクションではなく、現実に宇宙開発のメンバーに入った。地球の健康診断を宇宙から行う衛星「だいち」の開発チームのメンバーとなり、現在は後継機「だいち2号」を駆使して、地球の変化を捉えている。無人衛星の目を通して、宇宙を活用する重要な仕事だ。番組では鈴木さんの案内のもと、JAXA筑波宇宙センターを訪ね、日本の宇宙開発プロジェクトの役割をわかりやすく紹介する。

★「はやぶさ」奇跡の帰還でも活躍!信州と宇宙の知られざる関係
佐久市臼田にある宇宙空間観測所。大きなパラボラアンテナは、宇宙探査機に対して動作指令を送ったり、調査データを受信する役割を果たしている。奇跡の帰還が日本中の感動をよんだ「はやぶさ」と交信し続けていたのも、この臼田の観測所だ。他にも野辺山には宇宙の姿を解析する電波望遠鏡や太陽からの電波を受けて、黒点やフレアなどの異変を捉える施設もある。知られざる信州と宇宙の関係に迫る。

「おぉ!信州人」は、毎月1回放送します。