旅人:藤井学(abnアナウンサー)
信州人の心の山とも言える「北アルプス」。その中でも登山客の憧れであり、屈指の人気を誇るのが槍・穂高連峰。今回は体力に自信のある藤井学アナウンサーが槍・穂高連峰を縦走しながら、厳しくも美しい自然の中で暮らす信州人に出会う旅に挑戦する。

山岳ガイドを務める加島博文さんは、北アルプスの美しさに魅かれて信州に移住。涸沢常駐隊員として夏山で山岳救助にあたる加島さんに密着し、山と対峙する人々の世界を見る。
また、標高3100mと日本一高い場所にある山小屋「北穂高小屋」を建てた小山義治の足跡をたどる。穂高の主と呼ばれた小山は120キロの梁を背負って急峻な山を登ったという。現在は、息子の義秀さんが二代目の主として新しいスタイルで山小屋を守っている。

そして、槍ヶ岳開山の祖である播隆上人の波乱の人生と、「槍ヶ岳開山」を著し今年生誕100年を迎えた諏訪市出身の作家・新田次郎の山岳描写の魅力にも迫る。
夏山シーズンを迎え、学校登山や県内外からの登山者でにぎわう表銀座周辺の魅力や、山が見せる様々な表情の変化も美しい映像とともに伝える。