リポーター:島田秀平 / 松坂彰久(abnアナウンサー)
一介の主婦が辿った“手さぐりのとんかつ人生”
小出千代子(こいで ちよこ)さん(85)長野市出身
東京・青山に本店を構え“箸で切れるやわらかなとんかつ”で親しまれる「とんかつ まい泉」。全国に支店を展開する老舗レストランの歴史は1965年、ひとりの信州人主婦が興した僅か10坪の店からはじまった…。高度成長期、女性にとって社会進出のハードルが高かった時代を過ごした創業者・小出千代子さん(85才/長野市出身)の半生を紹介する。
伊那谷名物『ソースかつ丼』誕生物語
伊那谷名物『ソースかつ丼』誕生にまつわる物語を、松坂彰久アナが「伊那市」「駒ヶ根市」に探る。伊那市で最初に「ソースかつ丼」を提供したのは、昭和21年創業『ひげのとんかつ 青い塔』。戦後、満州から引き揚げこの店を作った先代・平沢積さんが、市内に新たな食文化の礎を築いた。一方、駒ヶ根市の「ソースかつ丼」は、平成5年「駒ヶ根ソースかつ丼会」の発足により発展を遂げる。B―1グランプリに出場したことも功を奏し、地域の常食はいまや全国区の知名度。20余年に渡る、市内飲食店と商工会議所の試行錯誤の日々を辿る。
とんかつをめぐる父子の物語 亡き父が残してくれたモノ
坂口宏二さん(42)上田市
上田駅から少し離れた住宅街に、行列のできる人気店がある。店主・坂口宏二さん(42)が、ひとつひとつ丁寧に揚げる大きくやわらかな「わらじカツ」が評判の店『こぶたや』。父・雄一郎さん(故人)は、人気店『仏蘭西亭』を営み、職人として一目置かれる存在だった。しかし、事業多角化が仇となり、会社は経営不振に…。東京で日本料理を学んでいた宏二さんが呼び戻され、『仏蘭西亭』から『こぶたや』に店名を改め再出発をするも、長く不遇の時代が続いたという。父の教えを座右の銘に人気店へと再興した父子の物語を、島田秀平が探る。
奥深きとんかつの世界
長野市役所の裏路地にある名店『とんかつふじ』。「“理想のとんかつ”を揚げるためには信州にいることが必要なんだ」と語る、脱サラとんかつ職人・藤井雅晴さん(71)の思いとは。
日本料理の店なのにカツカレーが‘日本一美味い’と評判になり有名になった中軽井沢の「福幸亭」。有名人もお忍びで来るというその味のこだわりとは。
3月14日(月)夜7時~7時54分 放送
「おぉ!信州人」は、毎月1回放送します