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愛犬の散歩｜泊まってみたらスゴかった！農家民宿ひがし

「なら、泊まってみたらスゴかった…でどうだろう？」

民宿での体験を一人でやるのってどう思う？とプロデューサーに聞かれ、賛同した後に企画名としてそう答えた。それは、ディレクターが一人で全てをこなすという取材スタイルだ。

目指すリポートは、視聴者があたかもそこで体験しているかのような展開。とは言え、中々思うように行かないのが番組づくりの難しいところ。で、いざ撮影に。

選んだ先は、豊丘村の農家民宿ひがし。主人は県外の出身だが祖父が生まれ育ったこの古民家で民宿を始めた。夕食にシカ肉料理を振舞う。ことさら体験メニューには事欠かない。薪取り、薪割り…。そう、ここは薪風呂なのだ。中々着火しないが、生きている感がジワリと増してくる。

主人の愛犬の散歩には驚かされた。山が近いので山中の散歩なのだが、九十九折で登る急斜面を一人と一匹は直登する。追いつくや否や、今度は竹林で竹を切るのだと。このタイミングで。竹筒ご飯を馳走に預かると聞いて俄然やる気も出た。

実に、泊まってみなければそのスゴさは分からなかった。