abn 長野朝日放送

一つ夢が叶うなら、日本酒を粋に呑める男になりたい！つまり、下戸な訳で。そんな私が、佐久市臼田の酒蔵にできた小さなホテルに出向いたのでありました。

江戸時代から続く歴史ある蔵元の敷地に宿泊できる。酒蔵の息遣いを聞きながらステイ。これだけで、もう日本酒好きには堪らん。しかも蔵人になれるのだ！説明中心の見学ではなく、本当の酒造りを実践。失敗が許されない秒単位の作業、緊迫感溢れる麹室の中で、まさに本番さながらの酒造りを体験できます。

この「酒蔵ホテル」を立ち上げたのは小諸出身で埼玉在住、週末単身赴任で頑張るママさんです。彼女は言います。自分の周りには気が付かない魅力がいっぱいある。それを掘り起こすことで、愛する地元が少しでも豊かになればと。その実例が、蔵人体験とホテルの融合でした。ムリだよという逆風はあった。でも、よしやろうという蔵元の熱い応援もある。自分の宿だけ集客できればいいんじゃない。地域の飲食店なども恩恵を受けられる仕組み。これぞ地域おこしだ。日本で初のこの試みに、乾杯！勿論、日本酒で。