abn 信州がんプロジェクト ~知ろう、考えよう、がんのこと~

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Q&A 教えて!がんのこと

同じ経験をした他の患者さんや家族の話を聞いてみたいのですが、どうしたらよいでしょうか?

JA長野厚生連 北アルプス医療センターあづみ病院
がん相談支援センター がん相談員 看護師 西澤ますみ さん

2019.04.01 掲載

がんと聞くと、その言葉だけで気持ちが落ち込み、
憂鬱になってしまうのではないかと思います。

今は2人に1人ががんに罹ると言われる時代です。言葉にしないだけで、同じように悩み、辛い思いをしている方は、案外身近にもいるかもしれません。
現在県内には、都道府県がん診療連携拠点病院の信州大学附属病院を筆頭に、地域がん連携拠点病院、地域がん診療病院など、11病院が指定を受けております。どの地域にお住まいでも、質の高いがん医療が受けられるように体制を整えています。それらの施設にはがん相談支援センターといったがんに関する相談窓口があり、がん患者サロンのご案内も致します。

がん患者サロンをご存知でしょうか?

がん患者サロンとは、がん患者さんやそのご家族が同じ体験をした仲間と語り合える場所として開催されているものです。拠点病院等で行っており、がんに関する不安や悩み、日頃思っていることなどを自由に語り合える場としています。勿論その場で話された内容に関しては口外しないことになっており、他の場所で話したり、ブログやツイッターなどに書き込むことがないよう、取り決めがされています。また、語り合いのほかに、がんに関する勉強会なども行っているところもあります。

はじめは参加することに迷いがあるかもしれませんが、見学のみの参加もできます。がん患者サロンに参加してくださった方からは「とても前向きな人がいて、話を聞けてありがたかった。そんな考え方があるのかと見習いたい。」「皆さんが同じ不安を抱えていることをお聞きし、心強く思いました。これから頑張ろうという力を頂きました。」など、同じ経験をされた方からの言葉だからこそ、前向きになれるというお話も聞かれています。がんで悩んでいる方は大勢いらっしゃると思います。一人で悩まず参加してみてください。きっと治療や生活のヒント、あるいは答えが見つかると思います。

また、病院以外にも同じ病気や症状、障害など何らかの共通する患者体験を持つ人たちが自助・共助のために集まり、自主的に運営する患者会や患者支援団体もあります。こちらに関しても、がん相談支援センターに問い合わせください。