abn 長野朝日放送

2019.02.01 掲載

診療時間も短く、次の患者さんもひかえているので「仕事の話をしてもいいのか」悩む方も多いと思います。
まずは、あなたの仕事の内容について医師に伝えることが必要です。勤務時間や事務作業がメインなのか体を使う仕事なのか、具体的に伝えてみたうえで治療をしながら働くことはできるのか、こんな仕事はしてもいいのかなど事前に紙に書いておき、きいてみるのもよいでしょう。「仕事はできますか」といった漠然とした質問ではなく、自分の仕事の内容について医師に伝えてみたうえで相談してみてはどうでしょうか。

また、各都道府県にはがん診療連携拠点病院があります。専門的ながん医療の提供、地域の医療機関等とのがん診療連携協力体制の構築、がん患者に対する相談支援及び情報提供を行う病院です。

拠点病院にはがん相談支援センターがあり、医療ソーシャルワーカー（MSW）が配置されています。仕事の悩みだけではなく医療費などの経済的問題や通院、入院にかかわる不安や悩みを本人、ご家族と一緒に考えていきます。
また、病院によって異なりますが拠点病院では社会保険労務士によるお仕事相談もあります。
もちろん、その拠点病院にかかっておらず他の病院にかかっている場合でも地域の拠点病院に相談が可能です。