abn 信州がんプロジェクト ~知ろう、考えよう、がんのこと~

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Q&A 教えて!がんのこと

乳がんが心配です。乳がんについて教えてください。

JA長野厚生連北アルプス医療センターあづみ病院
緩和ケアセンター看護部門長 緩和ケア認定看護師 中山 京子 さん

2018.02.01 掲載

乳がんの患者さんは年々増加しており、乳がんは女性の臓器別がん罹患率の第1位で、2016年には約9万人が乳がんと診断されています。乳がんは女性だけとは限りません。女性乳がんの罹患率の1%程度ですが、男性も乳がんに罹患します。女性の乳がんは、30歳代から増加し、40歳代後半から50歳代前半でピークとなり、その後は次第に減少します。男性の乳がんは、女性に比べ5~10歳程度高い年齢層に発症します。

乳がんが見つかるきっかけとしては、乳がん検診を受けて疑いを指摘される場合や、自分で症状に気付く場合などがあります。

自分で気付く症状としては、

  1. 乳房のしこり:乳がんが進行すると腫瘍が大きくなり、注意深く触るとしこりがわかるようになります。しかし、しこりがあるからといって、すべてが乳がんというわけではありません。特に、痛みのないしこりが要注意です。
  2. 乳房のえくぼなど皮膚の変化:えくぼのようなひきつれができたり、乳頭や乳輪部分に湿疹やただれができたり、皮膚が赤くなったり、乳頭の先から血の混じった分泌液が出ることもあります。
  3. 乳房周辺のリンパ節の腫れ:脇の下にしこりができたり、腕がむくんできたり、腕がしびれる場合があります。

無症状の場合でも、乳がん検診により乳がんが見つかることがあります。40歳を過ぎたら自覚症状がない女性でも、2年に1回は乳がん検診をうけることが推奨されています。各市町村で行われている乳がん検診は、対象年齢や費用など様々です。また、無料クーポンを配布している場合もありますので、詳しくはお住まいの市町村にお問い合わせください。

乳がんは早期発見により適切な治療が行われれば、良好な経過が期待できます。「あれ?もしかして・・・」と思う症状がある場合は、乳腺専門医(外科あるいは乳腺外科)のもとを受診し相談してください。