abn 長野朝日放送

南アルプスと伊那山脈に隔てられた人口約１０００人の大鹿村。 四方を山に囲まれた大鹿村で、人々は急峻な斜面に僅かな平地を 切り開き、厳しい環境の中に隠れた歓びを紡ぎながら暮らしてきました。森下敏彦さん（５５）は村では数少ない専業農家のひとりです。 米作りは勿論、 農閑期にはライフルを携え鹿を撃ち、仲間に 鹿肉料理を振る舞い、さらに 1年に二度、大鹿歌舞伎の舞台で“花形役者”を演じます。大鹿歌舞伎はおよそ300年前から、大鹿村の集落の神社で演じられ、今日まで受け継がれてきました。 五穀豊穣や災いの収束を祈願し、神に 奉納したことから生まれたもので、時代を乗り越え、いまなお村をあげて万客を魅了し続けています。時代がどう変わろうと何事にも惑わされずに、 その形を守ってきた大鹿歌舞伎。 その在り方は、村の暮らしそのものです。番組では１年間、村の暮らしに密着し、なぜ人々は村を愛し、そこに暮らし続けるのか、秘境の地で人々が守ってきた暮らしを見つめながら、四季折々の自然と人々が織りなす物語を美しい映像で綴ります。

長野朝日放送  11月30日（月） 夜7時 放送
BS朝日 12月28日（月）夜8時 放送