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「クマとの共生を」知事が2025年を振り返る

クマによる人身被害が相次いだ2025年。
阿部知事はabnの取材に対して今年を振り返り「クマと人が共生できる地域をつくる」と話しました。

■阿部知事
「市町村単位でやっていると対応が難しいので、広域的な体制の整備にも県としては力を入れていきたいと思っています」

県は11月、知事を本部長とするツキノワグマ対策本部を設置し、捕獲上限数の引き上げや緊急銃猟など県全体での対策に乗り出しています。

■阿部知事
「中長期的にはやはりクマと私たちの人間が共生していかなければいけないので、ゾーニングをしっかりして、クマの生息域と私たちの暮らしができるだけ交わらないような地域づくりも行っていきたい」

一方、阿部知事は9月に全国知事会長に就任しました。長野県知事の就任は初めてで、任期は2年間。会長任期の途中で4期目の知事任期が満了することになります。
次の知事選への出馬については…

■阿部知事
「まだ白紙ですね。簡単に聞かれて、簡単に答えられるような問題じゃないですね」

全国知事会の会長として阿部知事は「現場から日本を動かす」をスローガンに国への政策提言の取りまとめを担っています。
「給食費の無償化」を巡っては、国から突如示された「費用を国と都道府県が折半する案」に対し全国知事会として反発。国が実質全額負担する方向で制度設計の見直しが行われています。

■阿部知事
「国だけに任せておくと、我々から見た時には色々な課題が残るテーマだったが、知事会や全国市長会・全国町村会で提言した結果より望ましい形にはなったのではないか」

全国知事会での活動を通して、長野県や日本全体が良くなるようにとりくんでいきたいと意欲を示しました。