abn 長野朝日放送

強い寒気の影響で雪が降り積もっていました。野沢温泉村で4日朝、除雪作業中の男性がクマに襲われ顔などにけがをしました。村や警察などが引き続き注意を呼び掛けています。

■記者リポート
「男性はこちらで1人で除雪作業をしていたところ、クマに襲われたということです」

襲われたのは野沢温泉村豊郷の自営業の男性（78）です。
4日午前6時半すぎ、近所の住民が現場近くの駐在所に駆け込み「クマに襲われた人がいる」と警察に伝えました。
男性は顔や足などをひっかかれ、長野市内の病院に搬送されましたが命に別状は無いということです。

■男性の店の関係者
「クマの出没の話は今年特に多いですけど、実際にこうやって自分の身の回りの人が被害に遭うのは初めて」

周辺は宿泊施設や飲食店も立ち並ぶ村の中心部で、観光客の姿も見られました。

■スノーボード客（沖縄から）
「ちょっと怖いですね。ちょっと考えられないですよね、冬眠するかなって思ったんですけど」

村によりますと、現場近くでは4日にクマの目撃情報が3件あり、足跡も見つかりました。
クマは男性を襲った後、村役場近くの山に向かっていったとみられています。

クマが再び現れる恐れがあるとして村は、観光施設などに対して自動ドアの使用を控えるように連絡し、有線放送やＳＮＳを使って注意を呼び掛けました。

今後も警察や猟友会と協力し、小中学校の登下校の時間帯を中心に周辺の警戒を続けるということです。