県内ニュース

医療的ケア児を対象にした避難訓練

医療的なケアが欠かせない子どもなどがいる家庭を対象にした避難訓練が塩尻市であり、参加者が実情にあった避難方法を確認しました。

参加したのは、医療的ケアが必要な中学生の母親や、県の社会福祉協議会のメンバーなど約20人です。訓練は、台風で塩尻市内の川が氾濫したため、医療的なケアが必要な子どもなどを避難させるという想定で行われました。

参加者は、福祉避難所でパーテーションやベットの設営に取り組みました。

■障害がある子どもの母親
「もしベッドを使うとしたら本人が落ちてしまう危険性があるので、壁沿いにしました」
医療的ケア児などを対象にした避難訓練は塩尻市では初めてです。避難する際にはおむつや人口呼吸器、栄養剤など大量の荷物があるため、スペースの確保も欠かせません。

■長野県医療ケア児等支援センター 亀井智泉さん
「一般的な方が避難所で必要とされている広さの約2倍が必要」「たくさんの人がいる場所なので感染症の心配もあるし二重三重に心配なことは多い」

■障害がある子どもの母親
「ベッドとかテントの大きさを確認出来て、体験する前に比べて安心して避難できると感じた」

停電を想定して車から電源を確保する手順も確認するなど、参加者はより実情にあった避難のあり方を学んでいました。