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油井宇宙飛行士が地元の子どもたちと交信イベント

国際宇宙ステーションに滞在中の川上村出身の油井亀美也宇宙飛行士。地元の子どもたちとの交信イベントで「夢を叶える大切なこと」を伝えました。

■司会の川上中学生
「亀美也先輩、こんばんは」

17日、油井亀美也宇宙飛行士(55)の母校・川上中学校で開かれた交信イベント。夜にもかかわらず、川上村の内外から約900人が集まりました。
子どもたちからはこんな質問が!

■小学4年
「水はどうやって飲むんですか?」

■油井亀美也宇宙飛行士
「水は、実はいつも再生していまして、おしっことか汗がきれいになって、それをまた飲むということを繰り返している。とってもおいしい水ですね。川上村の水のおいしさには負けますけど」

■中学1年
「無重力はどのような感覚なのですか?」

■油井亀美也宇宙飛行士
「無重力はむちゃくちゃ快適ですね。私は運動神経が悪いんですが、ここ(宇宙)であればこんな感じで…すぐに回転してスポーツマンみたいな事もできちゃいます」

■中学2年
「宇宙でくしゃみをしたらどうなりますか?自分が飛んで行きそうになりますか?」

■油井亀美也宇宙飛行士
「寝る時に寝袋を緩く(壁に)1カ所結んだだけでフワフワしながら寝ているので、寝ている時にくしゃみをしたら、私の腰が壁に当たって、前の方に飛んで行って、頭をぶつけました。ということで、くしゃみをする時も結構気を付けないといけない」

イベントには、川上村の姉妹都市である沖縄県恩納村からも子どもたちが参加しました。

■中学2年(沖縄・恩納村から)
「宇宙から恩納村の海は見えますか?そして、どんな色をしていますか?」

■油井亀美也宇宙飛行士
「沖縄の周辺の海は本当にきれいですね。川上村は空を見ると標高が高いだけあって真っ青なことがあります。それと同じような色をしていて、とってもきれいです。恩納村と川上村の共通点としては、空と海は違いますが、同じ色の空や海でつながっている」

油井さんは2015年につづいて再び、今年8月から国際宇宙ステーションに滞在しています。
10月には、種子島宇宙センターから打ち上げられた新型の補給機「HTV-X」の1号機をロボットアームで見事キャッチすることに成功。前回、初めての宇宙飛行は45歳で「中年の星」として話題になった油井さん。子どもたちにこんなメッセージを伝えました。

■油井亀美也宇宙飛行士
「川上村で生まれたんですけど、夜すごく星がきれいじゃないですか。星を見て宇宙に興味を持って、将来は宇宙飛行士や天文学者になりたいと思いました。夢をかなえる一番大切なことは、まず夢を持つこと。それをかなえるためには、夢を諦めずに夢に向かって頑張り続けることが大事です」

油井さんは、今後、二酸化炭素を取り除く技術の実験に取り組む予定です。