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車ではねて山中遺棄 被告が遺族に謝罪

佐久市でおととし12月、男性を車ではねた後山中に遺棄したとして殺人の罪などに問われている男の裁判員裁判は証人尋問があり、男が遺族に謝罪しました。

殺人や過失運転致傷などの罪に問われているのは、佐久市の無職の男（34）です。
起訴状などによりますと被告はおととし12月、佐久市の市道を横断していた当時85歳の男性を車ではねて多発性外傷のけがをさせました。
その2時間ほど後、男性を長和町の山中に放置して多発性外傷及び低体温症により死亡させたとされています。

20日の初公判で過失運転致傷罪などは認める一方、殺人罪については否認しています。

21日の証人尋問で被告は「私の身勝手な行動で亡くなったのは間違いありません。
直接謝罪がしたいです」と証言台で謝罪をしました。

また、事故後に被告が自宅に連れ帰った被害者を遺棄現場に向かう車に乗せ換えたことについて弁護士に聞かれると「ぐったりして意識が無く、空気を吸う音も聞こえなくなっていた」と既に死亡していたという認識を示しました。

一方で、検察官が「取り調べ調書には小さないびきをかいていたと書かれている」と指摘すると被告は「覚えていない」と繰り返しました。

22日は解剖医が証言し、判決は30日に言い渡される予定です。