県内ニュース

1カ月の残業平均76時間 教職員働き方の実態は…

1カ月あたりの残業時間は平均で約76時間。県教職員組合が教職員の働き方の現状について発表しました。

■県教職員組合・相場瑞樹執行委員長
「働き方改革とはよく聞きますが、現場は何も変わっていません」

県教職員組合は、小中学校などの教職員を対象に6月、勤務実態のアンケートを実施しました。
その結果によると1カ月の超過勤務、いわゆる残業時間は平均で76時間8分で、昨年度の77時間18分より1時間10分マイナスとなりました。
4年連続で減少傾向にあるものの、未だに「過労死ライン」といわれる80時間に近い水準が続いていると訴えます。

■県教職員組合・今井みどり法制部長
「過労死ラインの80時間は下回ってますが、給特報の改正により、定められた5年後に30時間、この目標には遠く及んでいないのが現状です」

休憩時間についての質問では「1日の実質的な休憩時間がゼロ」と答えた人が全体のおよそ半分で、平均休憩時間は7分28秒でした。

■県教職員組合・岩下啓書記長
「(昼食中でも)子供たちが何かトラブルを訴えた時とか、牛乳をこぼしちゃった時とか、当然出動しますよね。無視して自分だけご飯を食べ続けるわけにはいかないですので…」

県教職員組合は今後も長時間労働の是正を教育委員会などに求めていく考えです。