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ツキノワグマ対策は…県が対策本部会議を開催

全国や県内でも相次ぐクマによる被害を防ぐため、県庁で対策本部会議が開かれました。
9月からは新しい取り組みや制度も始まります。

県庁で開かれた会議には、野生鳥獣被害対策本部の委員などが出席し、ツキノワグマの出没による被害を防ぐための対策を話し合いました。
県によりますと今年度、県内でのクマの目撃件数は562件で、平年並みとみられていますが、人身被害は13人と昨年度1年間と既に同じ数となっています。

対策として9月からは新たな取り組みもスタートします。
住民から得たクマの出没情報を市町村がまとめて地図上に表示するアプリが導入されます。
また、9月からの法改正により、
市街地にクマなどが侵入し人身被害の恐れがあり、緊急の捕獲が必要などの条件を満たせば、市街地での銃による捕獲「緊急銃猟」が市町村長の判断でできるようになります。

■鳥獣対策担当課 宮坂正之課長
「今後、緊急銃猟の開始にあたり、市町村の負担が大きくなるため、市町村が対応に困ることのないよう、役割分担を明確にするなど、関係者との連携を引き続き図ってまいります」

会議では、登山道での目撃情報が相次いでいることから、登山客への注意喚起の必要性についても意見が交わされました。