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終戦から80年 長野市で戦没者追悼式 平和の誓い

終戦から80年を迎える中、長野市では戦没者の追悼式が行われ、遺族などが冥福を祈りました。戦争の記憶をどう次の世代に伝えるか…課題となっています。


■黙とう

長野市芸術館で行われた長野市主催の追悼式には、県内の戦没者の遺族や荻原健司市長などおよそ300人が参列しました。
今年は終戦から80年。経験者や遺族が高齢化する中、戦争の記憶を次の世代に受け継ぐ事が課題となっています。

■長野市遺族会長 相澤洋男さん
「戦争を知らない世代が国民の約9割を占めるようになりました。年月の経過とともに戦争の悲惨な記憶は薄れつつあります」

去年、被爆地の広島を訪れたという長野市の中学生・熊川翔天さんは…

■中学3年生 熊川翔天さん
「教科書やテレビでしか見たことがなかった原爆ドームを目の前にして、悲惨さに言葉を失っていました。戦争の事を知っている気にならないで、しっかりと学び、私たちの世代がしっかりと戦争の悲惨さを伝え、この当たり前ではない平和について未来につなげていきたい」

平和へのメッセージを聞いた遺族は…

■参列した遺族
「大変感銘を受けたし我々も一生懸命今までそういうことを伝えてきたけど、これからはああいう若い人たちが戦争は絶対してはいかんと強い思いを持ちながら将来に伝えていってもらいたい」

参列者は献花をして戦没者の冥福を祈り平和を守る誓いを新たにしました。