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悪路に強い小型救助車を初配備 災害時対応力向上へ

災害時などを想定し、悪路でも走行できる小型救助車の訓練が下條村で、実施されました。県内では初めての配備です。

茂みから現れた、小型救助車。
四輪駆動のバギー車をベースにしていて、タイヤには走行用ベルトが装着されています。
これにより… 沼地のような、ぬかるんだ、でこぼこ道も…なんのその。

さらに、普通のタイヤでは、一般道の走行も可能です。

■阿南消防署救急第2係・塩沢健次 主査
「乗っている感じでは非常に安定感があって、外から見ている以上に安心した気持ちで乗っていることができた」

小型救助車は3月、消防庁から飯田広域消防本部に無償で貸し出され、阿南消防署に配備されています。県内には、この1台のみです。

特長は軽トラックとほぼ同じ、コンパクトサイズにもかかわらず、2トンまで引っ張れる巻き上げ機を装備しています。

■阿南消防署員
「普通の車じゃ入っていけない道を走行することで、近年多発する自然災害の対応能力の向上になると思い、非常に有意義な訓練となった」

■阿南消防署救急第2係・塩沢健次 主査
「私たち初めての消防車両なので水路を横断する経験もない。たしかに恐怖心もあるが経験を重ねる中で、安全に走行できる技術やノウハウを身に着けていきたい」

来月1日から運用を始める予定です。
運転には大型特殊免許が必要で、阿南消防署では16人が運転出来るようにするということです。