abn 長野朝日放送

「簡便さ」が画期的だということです。
一部で発がん性が懸念されている有機フッ素化合物「ＰＦＡＳ（ピーファス）」を吸着して軽減できる製品を千曲市にある企業が開発しました。

■中野希友未アナウンサーリポート
「この白いボールがセラミックスボールです。これを入れると、水道水などに入っているＰＦＡＳを吸着してくれるということです」

千曲市でセラミックスの製造・販売を手掛ける「長野セラミックス」。
3年にわたって開発に取り組んできたのが、有機フッ素化合物「ＰＦＡＳ」を吸着する「セラミックスボール」です。
ＰＦＡＳとは人工的に作られた有機フッ素化合物の総称で、その一部は発がん性など人体への影響が懸念されています。
水道水にも含まれているとされますが、長野セラミックスによると「セラミックスボール」を一定時間入れておくとＰＦＡＳが軽減されるということです。
水の中に入れるだけで良いという簡便さが画期的で、まずは家庭用に商品化を進めたいとしています。

■長野セラミックス・佐藤義雄社長
「（一部の）ＰＦＡＳは有害なので、（商品化で）早く世の中に出して、微力ながら頑張っていきたい」

水道水に含まれるＰＦＡＳについて、国が昨年度実施した調査では、国が定める目標値を上回る水道事業者は県内にはありませんでした。