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コメ価格高騰で品薄状態 加工業者にも影響が…

コメの価格高騰と品薄状態が続く中、松本市にある炊飯加工の業者が会見し「コメの供給が足りない」と現状を説明しました。

■記者リポート
「米の価格高騰が続くなか、米を加工する業者にも大きな影響が出ています。」

松本市の豊炊飯は県内の大型量販店へいなり寿司などの加工品を販売しています。
会見は豊炊飯にコメを販売しているJA全農長野が、業者への販売状況を知ってもらおうと開きました。

豊炊飯によると顧客の開拓や新製品の投入などで2022年から売り上げを伸ばしてきましたが、今年1月以降、コメの調達が困難になりました。
その後、3月までは1カ月に最低限必要なおよそ30トンのコメを確保していましたが、それとは別に先月中旬から3~4トンの備蓄米が供給されるようになったということです。

■豊炊飯・小山哲生社長
「いま米が足りているかというと足りていない。色々な引き合いに応えきれていない。
1・2・3月と非常に米の調達に苦しんだ時期に比べますと(備蓄米分が)増えたということでお客様に安定して供給出来る下地が少し固まって来たかなというところ」

一方、19日、農水省が発表したスーパーでのコメの平均価格は、前の週より54円高い5キロ・4268円で過去最高を更新しています。

政府の備蓄米は今後、7月まで毎月10万トンを放出する予定で、うち6万トンをスーパーなどの小売業者へ優先して販売するとしています。