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土砂崩落で見頃の水芭蕉を見に行けず…観光に影響も

ミズバショウが見頃を迎えている長野市の奥裾花自然園に通じる林道が、土砂崩落の影響で通行止めとなっています。復旧のめどは立っておらず、地元には困惑が広がっています。


■作業員
「通行止めです」


■松本から
「通行止め?」

■撤去作業員
「通り抜けできません」

■松本から
「あ、分かりました」

やむを得ず折り返す車も…

■大槻瞳アナウンサーリポート
「長野市鬼無里の奥裾花自然園に続くこちらの林道は土砂崩落の影響で通行止めとなっています。あちらでは土砂や木々を撤去する作業が行われています」

16日の午後長野市鬼無里の林道大川線で土砂が崩落。幅およそ30mの土砂が道路をふさぎ、通行できなくなりました。
この先にある奥裾花自然園といえば…ミズバショウの群生地として知られ毎年5月の中ごろに最盛期を迎えます。
奥裾花自然園によると園内のミズバショウは今がまさに見頃。本来であれば県内外から多くの観光客が訪れますが迂回路がないため当面の間、休園を余儀なくされています。
土砂が崩落した現場の近くにある直売所では…

■埼玉から(女性は)
「鬼無里のミズバショウが見たいんだけど」

■大槻「ミズバショウに続く林道が今通行止めになっているんです…」

■埼玉から(女性)
「通行止め?知らなかった」

埼玉からミズバショウを目当てに訪れたそうです。

■埼玉から(女性)
「通行止めなんですって」

■埼玉から(男性)
「えっ通行止め?どこが?」

■埼玉から(女性)
「鬼無里へ行く道が通行止めなんだって。ああー残念…そっか。前に来た時は(見頃)が終わっていたので今回はちょうどいいかと思って来たんですけど、道がだめだとね…困っちゃいますね」

鬼無里は今ミズバショウだけでなく山菜がおいしい季節。直売所にはワラビやギョウジャニンニクなどが並びますが…

■鬼無里農林産物直売所ちょっくら・坂本保之さん
「(通行止めが)だいぶ響いていて、とにかく山菜が豊富で毎日採るけれど今お客さん少ないからせっかくの採れたての山菜があんまり売れていないのがちょっと残念」

通行止めになってから客足は例年の6割ほどまで減少しました。

■鬼無里農林産物直売所・坂本保之さん
「痛手ですね。早く開通して遠くのお客さんに来てもらえたらありがたい」

ミズバショウの最盛期に林道を寸断した土砂崩落。長野市は19日から倒木の撤去作業を始めましたが、現時点で復旧のめどは立っていないということです。