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戦争遺構の保全を求め保護活動団体が長野市に要望

戦後80年…どう後世に、戦争を伝えていくのか。関係者も悩んでいます。
長野市では、旧海軍の地下壕を後世に残そうと保護活動団体が市に要望書を提出しました。

■「よろしくお願いします」

長野市に要望書と署名を提出したのは「昭和の安茂里を語り継ぐ会」です。
会は、長野市安茂里地区に残されている旧海軍が掘った地下壕を後世に残そうと、491人の署名を集め地下壕の調査と助成などを要望しました。

■昭和の安茂里を語り継ぐ会・岡村元一さん
「戦後80年を経てもほぼ現状のまま残っている大変貴重な戦争遺産」

■昭和の安茂里を語り継ぐ会・土屋光男さん
「平和宣言都市長野として(壕を)どう扱ってくださるのか、市民の地域を上げての活動を市として行政としてどうやってバックアップして援助していくのかをぜひ検討をお願いしたい」

軍の中枢施設を置こうとしたとされるこの地下壕。1941年、旧日本軍はハワイのアメリカ艦隊を急襲。しかし戦局は悪化し終戦直前に地下壕が掘られました。
現在は、戦争学習の一環で地元の子どもたちも訪れているといいます。

■昭和の安茂里を語り継ぐ会・土屋光男さん
「ボーリング調査など、安全を第一に考えなければいけないから、調査を要望した。あとは全体として市としてどういうスタンスでいるのかよく聞きたかった」

市は、要望書などの内容を市長に報告し、今後の対応を検討したいとしています。