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御嶽山噴火災害遺族会が要望 慰霊登山を毎年実施へ

木曽町と王滝村は、2014年の御嶽山噴火災害の遺族などでつくる「山びこの会」の要望に対し、慰霊登山を毎年7月に実施することなどを決め、回答しました。

木曽町の原町長と王滝村の越原村長は、木曽町役場を訪れた山びこの会に対し回答書を手渡しました。
2014年の御嶽山噴火災害では58人が死亡、5人がいまだに行方不明となっています。
犠牲者遺族などでつくる山びこの会は去年12月、毎年7月の最終日曜日を「慰霊登山の日」と定め、遺族が登山道を外れた場所でも慰霊できるようにすることを要望していました。
これに対し木曽町と王滝村は、職員が立ち合う、腕章を着ける、などの条件付きで了承しました。

■山びこの会事務局代表・シャーロック英子さん
「今年は1回この形でやってみて、来年以降縮小するのか、職員がいなくてもいいのかとか、そういう方向に展開して、ある意味手探りの出発ということでいいのではないか」

一方で、山頂付近に残る被災物に説明文をつけるなどして保存することも要望していましたが、これについては現地調査をしてから再び協議したいとの回答でした。

■山びこの会事務局代表・シャーロック英子さん
「一番大事なものは何かという論点がずれているので、何らかの形で登ってくる人たちに忘れてもらわないための被災物にしたい」