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県内初!絶滅危惧種・ニホンイヌワシの繁殖成功

絶滅危惧種に指定されているニホンイヌワシのヒナが、県内で初めて須坂市動物園で誕生しました。繁殖成功は、9年越しの悲願です。

■記者リポート
「あ、今一瞬親鳥の足の間から白っぽいヒナの頭が見えました!」

白くてフワフワの毛にぱっちりとした大きな目。「ニホンイヌワシ」のヒナです。国の天然記念物で絶滅危惧種に指定されています。2016年から繁殖を試みていましたが、これまでに4回産卵したもののふ化しませんでした。
苦節9年…3月25日、待望のヒナが誕生しました。

■須坂市動物園飼育員・笹島優里華さん
「長年、繁殖計画に取り組んでいて今回やっとの成功。すごく安心しています」

誕生からおよそ1カ月。順調に成長しています。なぜ、今回繁殖に成功したのでしょうか?

■須坂市動物園飼育員・笹島優里華さん
「今まで繁殖がうまくいかなかった要因は、親鳥たちへのストレスが大きかった。人の目線とか物音が苦手で、大きい音がすると卵を産まなかったり」

親鳥へのストレスを減らすためフェンスに目隠しを施すなど、取り組んできました。

■須坂市内から
「インスタで、子ども生まれたの知って(来た)。ハッチに次ぐ代表動物になって、色んなお客さんがいっぱい来てくれれば」

今年の秋ごろには、親鳥のもとを離れ新しい舎に移動する予定です。