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塩尻市でバスの自動運転を開始

交通事故の削減やドライバー不足解消に向け、塩尻市で自動運転バスの運行が始まりました。

■記者リポート
「いま自動運転中のバスに乗っています。運転手さんはハンドルを握らず、ハンドルが自動に動いています。」

県内で初めて、塩尻市で自動運転バスの運行が始まりました。バスに取り付けられたカメラやセンサーが周囲の状況を把握し、アクセルやブレーキ、ハンドル操作を自動で行います。
国土交通省などが定める自動運転のレベルは5段階あり、塩尻市は部分的な自動運転の「レベル2」。必要に応じて、運転手が操作します。

■運転手・岡嶋直樹さん
「機械の方が精度が高いので、自分が大丈夫だろうと思う場合でも機械はそれが危ないと思ってブレーキがかかる。」

センサーが過剰に反応してしまう場合や緊急時には、手動運転に切り替えます。

■乗客「大阪万博から名古屋経由でこっち来ました。(Q.初めてのお客さんが上海から?)自動運転に興味があり、バスに乗るためだけに塩尻市へやって来ました。(乗った)感覚は普通のドライバーが運転するバスと同じぐらいだと思う。」

このバスは1周5.5キロのルートを1日5便、隔週の金曜と土曜に運行されます。料金は、当面の間は無料で更に地元の店舗で使える買い物ポイントがもらえます。

■塩尻市振興公社・宮坂歩さん
「実際にお買い物ですとか移動の足として実走できるようにしていきたい。」

塩尻市では、レベル2での走行データを集め課題を解決することで、将来的にバスの「完全自動運転」を目指します。