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26億円不正支出 ヤマウラ元社員は起訴内容認める

ヤマウラの子会社で起きたおよそ26億円の不正支出事件で、逮捕された親子の初公判があり、元社員の父親は起訴内容を認めました。

業務上横領の罪に問われているのは、ヤマウラ元社員の男と、その息子の辰野町の会社役員の男(35)です。
起訴状などによりますと、去年2月、元社員の男が経理を担当していた「ヤマウラ企画開発」の預金3億6000万円を、息子の会社の口座に振り込んだとされます。
9日の初公判で元社員の男は「間違いない」と起訴内容を認めました。
息子は今後別々で裁判を進めていくとして、罪状認否を行わず、退廷しました。
検察側は「被告(元社員)は、会社の経理担当として金を引き出せる立場だった。
(息子)被告は、口座に振り込まれた現金は、不正な金だと認識があった」と主張しました。
また、2人は4年前にも同様の手口で、2億9000万円余りを横領したとして追起訴されています。