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かやぶき屋根の造り母屋焼失 住宅など3棟全焼

長野市で8日夜、住宅など3棟が全焼する火事がありました。
火はおよそ9時間後の9日未明に消し止められました。
鎮火まで時間がかかった要因とは?

「もっと下がれよ!」

激しい炎が、長野市の住宅を覆いました。
8日午後7時前、「煙突から屋根に火が移った」などの通報が警察や消防に相次ぎました。

■近所の住民
「ちょっと不安ですよね、近所なので」

■近所の住民
「風がね…他の所に(火が)移らなきゃ良いけど」

消防によりますと、この火事で延焼はありませんでしたが…火元の住宅の敷地内およそ500平方メートルが燃え、母屋に当たる住宅と土蔵・物置合わせて3棟が全焼しました。
火事が起きていた時間帯、最大瞬間風速10.2メートルの風が吹いていました。
鎮火までおよそ9時間かかった要因の一つです。
さらに…

■吉田一平アナウンサー
「一夜明けた今もなお辺り一帯には焦げ臭いにおいが漂っています。そして鎮火した今も煙がくすぶっている所があります」

地面に散らばったわら束からも煙が…。消防によりますと、燃えた母屋はかやぶき屋根の造りでした。

■近所の住民(元消防団員)
「火が入っちゃうと消えない。熱があれば、剥ぐといっても剥げない」

■吉田アナ
「現場周辺の道路は狭くて急坂。重機がなかなか現場に入れなかったという事情があるようです」

複数の近所の住民によりますと、風呂でたいていた薪が火元の可能性があります。
燃えた住宅には70代の夫と60代の妻が二人で暮らしていましたが、逃げて無事でした。
警察と消防はあす実況見分を行い、出火原因を調べる予定です。