県内ニュース

JR大糸線 糸魚川~白馬間で「臨時バス」

利用者が減少するJR大糸線と北陸新幹線の接続が悪い時間帯に「臨時バス」が運行されます。敦賀延伸をチャンスと捉え、利用促進につなげる狙いです。

大糸線沿線の自治体などで作る組織の総会。大町市の牛越市長が口にしたのは、「危機感」です。

■大町市・牛越徹市長
「人口減少に加えコロナ禍などにより鉄道を利用する乗客には大きな影響が生じている。
大糸線沿線の経済・産業には、なお厳しい状況が続いている」

大糸線の南小谷ー糸魚川間。利用者数の少なさが課題となり、運行の維持が難しいとされています。
そんな中、利用促進の起爆剤として期待されているのが…
北陸新幹線の敦賀延伸です。
北陸新幹線の停車駅・糸魚川から松本を結ぶ大糸線。沿線の関係者にとって「敦賀延伸」は利用の底上げを図るチャンスでもあります。
しかし、新幹線と大糸線の乗り継ぎは時間帯によっては1時間以上かかる上、改修費用が高く増便も難しいという課題が。
そこで、JR西日本や沿線の自治体で作る協議会は「臨時バス」の運行を決めました。
運行区間は、糸魚川から白馬まで。来月1日から1日4往復運行します。

■糸魚川・米田徹市長
「(JR西日本に)バス代行をしてつなげていくという方向に向いてもらった。利用客増につなげていきたい」

■大町市・牛越徹市長
「北陸新幹線を利用して糸魚川駅を中心にこの大糸線に多くのお客様に来ていただく、そんなプロモーション事業につなげていきたい」

「臨時バス」のほか、関西圏の観光客向けの旅行商品を販売するなどさらなる利用促進を図っていくということです。