長野朝日放送・放送番組審議会(第311回)
開催年月日
2022/04/28
開催場所
4F 役員会議室
出席者
委員総数9名 出席委員数8名
- (出席委員)
- 遠藤守信委員長 丸山貢一副委員長 小林玲子委員 山口美緒委員 嶌田武司委員 西澤仁志委員 榎本佳一委員 加藤尚也委員
- (会社側出席者)
- 土屋英樹代表取締役社長 持田義取締役・放送番組審議会事務局長 薮塚謙一常務取締役・報道制作担当 五十嵐洋人取締役・編成業務担当 郡司勝己報道制作局長 山岸寿美編成業務局長 山下千帆編成業務局編成部長 山口哲顧報道制作局報道制作部担当部長 越昌平報道制作局報道制作部副部長
議題
- 『水と生命のシンフォニー 第4楽章 響き合う四季の歌』について
- その他の番組に対する意見要望について
- 放送番組の種別の公表
- abnに寄せられた視聴者の声の概要について
- 2022年5月の単発番組について
- 次回課題番組等について
議事の概要
- 第1楽章の『息吹』から第4楽章の『水と生命のシンフォニー』まで、4つのオリジナルソングはそれぞれが季節やテーマに合っていて、歌詞やメロディーも良かった。また、歌に合わせて時に力強く、時に繊細に歌い上げる、高橋あず美さんの歌声が非常に印象深く、視聴者の耳に残るものだった。
- 番組全体にわたって音楽を効果的に使っており、オリジナルソングだけでなくBGMも含めて番組を盛り上げ、番組の流れを作っていた。
- ドローン撮影による空からの映像、さまざまなアングルで映し出された動植物や豊かな自然、登場人物の細かい表情を丁寧に捉えた映像等、カメラワークが素晴らしかった。
- 非常に整理された少ない言葉と、映像をうまく使って、語らずして視聴者に伝えていた。押しつけではなく、見る人によって感じさせるという手法が良かった。身近な水から、これからの地球環境について考えようという、静かなメッセージを受取ることができた。
- 水が生命を育むさまを、今の信州から見つめ、1年を通すことで季節のつながりと循環がわかり、スケールの大きさが伝わった。四季の一年だけでなく、100年単位の森の循環や地球単位の大きなサイクルを重層的に組み合わせたことで、番組に深みが出た。
- 我々が、水から、いかに多くの恩恵を受けて生きているか、さまざまな角度からアプローチしていた。当たり前だと思っているが実はそうではなく、多くのの過程を経て届けられる貴重な水を、大切に扱っていかなくてはならないと再確認した。
- 一方で、2019年の台風19号災害を取り上げ、水の脅威、恐ろしい側面にもフォーカスしていたのが良かった。
- 釣りのシーンで、釣ったイワナを手づかみしていのが気になった。魚は人間が手で触れると"やけど"してしまう。食べる前提で撮影したものだとは思うが、生きた魚を扱うなら、素手で触らない、または事前に水で手を冷やす等の配慮があるとよかった。
- 番組の根底に、もし、異常気象や食糧危機の問題などを訴えるものがあるなら、いくつか事象をはっきり入れて考えさせてもよかったのではないか。
- 素材が多く、とくに後半は詰め込みすぎた印象で、結果的に素材を生かしきれていない部分もあり残念。また、素材の季節の順番に、一部だが違和感があった。
- 安曇野の湧水について、1日70万トンという説明があったが、一般の視聴者にはその量の大きさがイメージし辛い。例えば、長野市の全水道利用者27万人の、1日あたりの水道使用量が9万トン、その8倍弱という比較をするとわかりやすいのではないか。
○2021年10月~2022年3月分「放送番組の種別ごとの放送時間」について報告を行い承認された。
報告した内容は下記の通り。
・「番組種別ごとの放送時間」
・「CMの放送時間」
・「基本番組表」
○2022年3月中にabnによせられた視聴者の声の総数は119件(内メール41件)、内訳は(お問合せ54件、ご意見26件、苦情0件、ご要望21件、その他18件)だった。