長野朝日放送・放送番組審議会(第309回)
開催年月日
2022/02/24
開催場所
4F 役員会議室
出席者
委員総数 9名 出席委員数 8名
- (出席委員)
- 遠藤守信委員長 丸山貢一副委員長 小林玲子委員 青木恵里子委員 西條浩章委員 嶌田武司委員 西澤仁志委員 榎本佳一委員
- (会社側出席者)
- 土屋英樹代表取締役社長 持田義取締役・放送番組審議会事務局長 薮塚謙一常務取締役・報道制作担当 五十嵐洋人取締役・編成業務担当 郡司勝己報道制作局長 小林明子報道制作局報道制作部統括部長 山岸寿美編成業務局長 山下千帆編成業務局編成部長
議題
- 『ネイチャー&ヒューマンスペシャル シリーズ11
木曽馬と生きる~風わたる里 開田高原の四季~』について - その他の番組に対する意見要望について
- abnに寄せられた視聴者の声の概要について
- 2022年3月の単発番組について
- 次回課題番組等について
議事の概要
- いつも楽しみにしているシリーズだが、今回も見ごたえがあり、シリーズにふさわしい仕上がりだった。
- 圧倒的にきれいな季節の風景と御嶽山、開田高原の四季の移り変わりを、1年を通じて見事に映し出していた。
- 木曽馬について知らなかった多くの情報を知ることができた。
- 開田高原の人々が昔からいかに馬を大切にし、生活の一部として共生してきたか、当時の貴重な写真からうかがえ感動的だった。
- 古い写真や地域の人の話から当時の生活の様子がよく伝わってきた。
- 木曽馬と人との関わりについて、歴史を縦軸に構成したことで、内容に厚みをもたせていた。
- 馬の出産から始まって子供たちが参加する元旦のマラソン大会で終わる、明るい未来を感じさせる素晴らしい構成だった。
- コロナ禍で世の中が殺伐とする中、馬と人間の触れ合いに心温まる内容で救いになった。良いタイミングの放送だった。
- ナレーションの木南さんは落ち着いて聞きやすく番組に合っていた。語りかけるような優しい穏やかな口調が視聴者に良い印象を与えたのではないか。
- 番組内のテロップも適切で情報の正確さへの配慮が伝わった。
- オープニングの、真夜中に響き渡る馬のいななきは、命のドラマに視聴者をいざなうに十分なインパクトがあった。
- 番組冒頭、いななきは惹きつけられるが、そのすぐ後の出産の映像は苦手な視聴者も多いのではないか。
- 牧場長の木曽馬へのまなざしに人柄が伝わった。調教の場面が印象的で木曽馬に対する厳しさとともに優しさを感じさせられた。
- 調教シーンは叩くような場面で終わらず最後に褒めていて、愛情をもって接する様子が伝わり、共存のための調教の必要性もよくわかった。アニマルウェルフェアへの配慮も感じられた。
- 牧場のスタッフが登場したとき、名前しか表示されず違和感をもった。所属や肩書も表示するとわかりやすい。
- CM前に「思いもよらない出来事が起こりました」というナレーションの後、CMが明けてもなかなかその場面にならないのが気になった。
- タイトルの『風わたる』という表現は一般的に春から夏にかけてのイメージであり、春夏秋冬を追ったこの番組には相応しくないのではないか。
- 地域応援という意味で、蕎麦や農作物等の名産品も紹介されていたが、もう少し情報があるとよかった。
- 地域の男性のコメントで、木曽馬が人間を蹴ることは「絶対にない」と言っていたが、番組で取り上げる時は慎重な配慮が必要。
- 1年間、昼夜を問わずの密着取材で貴重なシーンを映像に収めたスタッフの苦労をねぎらいたい。
○2022年1月中にabnによせられた視聴者の声の総数は186件(内メール102件)、内訳は(お問合せ63件、ご意見26件、苦情0件、ご要望28件、その他69件)だった。