吉田一平ブログ

御嶽山(標高3067m)

戦後最悪の噴火災害から4年。

あの日、中央アルプスから 噴煙を上げている御嶽山を見た。

1カ月前、山頂への入山規制が期間限定で解除された。
実に、4年ぶりのことだ。

最終日だった今月8日、山頂を目指した。
紅葉が見事だった。

あの日も 彩られた風景を楽しみに 多くの登山客が来ていたのだろう。
そんなことを考えながら、歩みを進めた。

道中、看板が目立った。
いまは平穏を取り戻しているものの、活火山であることを忘れてはいけない。

整備された 規制エリアの登山道。
この日は連休最終日ということもあり、そこには活気が戻っていた。

しかし…

登山道ではない 頂上付近の山肌は、噴石や火山灰で覆われたまま。
噴火の爪痕は、深い。

あの日、頂上の景色は一変… 58人が死亡、5人が行方不明となった。
山頂には慰霊碑が建っている。
「安らかに」… そっと、手を合わした。

慰霊碑の近くには、噴火時の避難用シェルターが設置された。
安全対策が進んでいる。とは言え、まだまだ というのが正直な感想だ。

山頂から下りて行くと、〝二ノ池〟が見える。

本来は きれいな水を湛えていたはずだ。
しかし、ここも…

ほとんどが火山灰で埋まっていた。

「噴火さえしなければ、良い場所なんだけどなぁ」。
すれちがった登山者の言葉が、頭から離れない。