abn 長野朝日放送

水晶玉のような透き通った瞳に映り込む私。全てを見透かされたような気持ちになる。木曽馬のわかな。きょうの相棒です。

木曽町開田高原にある木曽馬の里。ここで私は生まれて初めて乗馬体験をしました。筋骨隆々なサラブレッドとは違い、ふんわりと包み込んでくれるような安定感。鞍を付けずにまたがると、筋肉のしなやかさに驚きます。馬の呼吸は人よりもゆっくりです。身をゆだねると、その息遣いがこちらにも伝わり、自然と自分の呼吸が深くなります。

私が緊張すると、わかなも強張る。私が穏やかな気持ちでいると、わかなも気持ちを許してくれる。馬って人間の心をとても素直に投影するんです。なんだか育児に似ている気が…１歳になる娘に手を焼く日々ですが、「ぼちぼち、気楽にね」と彼女に教えられたような気がしました。