abn 長野朝日放送

むかし、子どもたちを連れて外に出掛け「どこかで飯でも」となった時、妻に「そばは？」と打診すると「育ち盛りの体育会系男子が何枚食べると思うか」と冷静に質問され断念したものです。
その後、息子たちは成人し、好きなそばを好きなタイミングで食べてもよい時代が到来しました。新そばの季節です。

今回ご覧いただく3店舗は新進気鋭の若手が打つそば店。聞けば、ともに切磋琢磨して「もっとそばを気軽に、日常的に食べてほしい」ために共同で取り組んでいると言う。大いに賛成です。なるほど、そばはどこか粋人が品よく食べるものというイメージがあるのかも。気が向いたらふらっと立ち寄れるそば店をいくつか知っていたい。そんな思いにかなう街中の店、というのも共通点です。

それぞれに特徴があって味も最高。「そばは、収穫されたその土地を食べるということだと思う」。そんなご主人の思いを聞けば、また、のれんをくぐりたくなります。