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アナウンサーコラム

泊まってみたらスゴかった!3~農家暮らしのできる宿|ディレクター・星野賢二

泊まってみたらスゴかった!③ 農家暮らしのできる宿 / 7月2日(土)午前10時45分 放送!

田畑や野山でとれたものをそのまま中へ入れられる、また土足のまま腰かけて一服することのできる場所、それが縁側だと気づかされた。東御市にある「おみやど」という民泊の宿のことだ。

縁側でくつろいでいると、大豆農家でもある宿主が、庭先から一抱えの稲藁を縁側に置きながら、納豆を作りませんかと言ってきた。「藁苞*納豆」(*わらづと)というもので、大豆農家では、昔からよく作られてきたという。稲藁を折りたたみ、その隙間に蒸かした大豆を入れ、42度くらいで二晩ほど寝かせる。元々稲藁には納豆菌があるので、それだけで納豆になる。縁側で藁苞を作り、縁側で納豆を食べる。大豆の種まきをして帰ってきても、縁側に荷物を置いて、長靴のまま、そこで休んだ。

こんなこともあった。庭にテーブルを出し、窯で焼きピザを楽しんでいると、急に雨が降り出した。宿主は、ピザの具材用の自家製野菜などが載ったテーブルの天板だけを、縁側へと持ち運んだ。農家の縁側暮らしがスゴいと気づかされた瞬間だった。