いいね!信州スゴヂカラ

いいね!信州スゴヂカラ

アナウンサーコラム

地名を歩く・善光寺平の水編|山岡秀喜

山岡秀喜アナウンサー・長野大学 市川正夫特任教授|地名を歩く・善光寺平の水編

「長野市の問御所町ってどうして問御所町なんですか?」「長沼は?」「真島は?」「じゃあ三輪は?」ロケの合間の車中の会話です。質問攻めを受けたのは、今回ご一緒した長野大学環境ツーリズム学部の市川正夫教授。信州の地理のスペシャリストです。身近な場所にどんないわれがあるのか?市川先生は、私たちの質問にスパスパと答えてくれスタッフは「へえ~」の連続でした。

番組のテーマはそんな地名のナゾ。やけに多い「島」の地を歩きます。川沿いを実際に巡ると、土地の形状や風景で、名付けられた納得の理由が見えてきました。

偶然にも、12年前、長野朝日放送に内定し「故郷を勉強せねば」と買ったのが市川先生の著書でした。今回、初めてお会いした先生は、ロケ中に出会った人にも「それにまつわる資料を見せてもらえませんか?」と、熱心に聞き込みをされていました。研究の真骨頂であるフィールドワークに触れ「あの時読んだ本はこうして生まれたのか」と、丁寧に取材することの大切さを改めて学びました。