abn 長野朝日放送

子どもの頃、営業マンの父と平日に家で顔を合わせるなんて週に何回あったか…
「誰よりも早く出社し誰よりも遅く退勤する」以前は、それが美徳とされていた時代。一方、今は残業とうしろめたさがセットになる時代。仕事はより自分らしく、自由に…働き方は多様化しています。

富士見町で出会った一人の青年。すらっと長身で茶髪姿。
彼の仕事は意外にも農業です。
恵まれた気候を生かして瑞々しいブロッコリーを栽培しています。泥だらけの長靴のまま向かったのは、畑の一角にあるプレハブ小屋。あるのはパソコンと椅子だけ。農具からマウスに持ち替えて、カタカタカタ小気味よいキーボードの音が畑に響きます。何とも不思議な光景。そう、彼はブロッコリー農家でありエンジニア。どっちが本業かって？いいえ、どっちも本業です。

やりたいことを仕事にする。それが２つあったから、２つとも本業なんだ。」実にシンプルだけど、勇気のある選択に私は目からうろこです。もしかしたら、「コロナ時代」を生き抜くのはこうした人たちなのかも…
Ｗワークで人生を豊かに。生き方のヒントになるはずです。