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信大 電気が無い農村で浄水システム実証実験

信州大学は、新たに開発した電力を必要としない浄水システムについて、インドの農村で実証実験に成功したと発表しました。

信州大学で開発された浄水システムは、逆浸透膜と呼ばれる浄水膜の構造を工夫することで浄水に必要な圧力が従来の半分程度になり、手動ポンプで浄水できます。
開発した遠藤守信・特別栄誉教授たちは、実用化に向け、電力供給が不安定なインドの農村で約半年間の実証実験を行い、結果を発表しました。

■信州大学 遠藤守信特別栄誉教授
「飲料水の健全化というのは、非常に人々の生活の基盤というところで極めて重要な効果があるというのを、私たち実感しました」

使用した住民からは飲み水の水質について高い評価を得られ、従来の約2倍の効率で井戸水を浄化できることも確認されたということです。発展途上国や、日本でも、災害時の活用が期待される浄水システム。

2026年度中に、国内やベトナムなどでの商品化を目指すということです。