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マツタケ 生産量速報値では「不作」明らかに

今年のマツタケは『不作という速報』です。塩尻市で、マツタケに関するシンポジウムが開かれ、今シーズンのマツタケの生産量の速報値が発表されました。

シンポジウムは、マツタケの生産状況などの情報を共有するために開かれ、生産者など約80人が参加しました。

■長野県特用林産振興会 牛山正会長
「本年の長野県内のマツタケ生産量は例年に比べ、不作でありました」「非常に、もどかしい1年となりました」

県が発表した県内の今年のマツタケ生産量は、速報値で、推計10.2トンでした。「豊作」と言われた去年の3割にも満たず、平年値・およそ24トンと比べても半分以下の見込みです。その要因は…

■県林業総合センター 古川仁特産部長
「暑さが長くて、雨が少なかったと。秋も短く、突然冬がやってきたと」

今年は、夏から10月中旬まで高温が続き、マツタケの発生に遅れが出た上、10月下旬以降には気温が平年以下まで急降下したことで、マツタケの発生シーズンは『非常に短い期間』で終了したといいます。

また、秋の降水量が少なかったことも生育に影響を与えたとみられています。シンポジウムでは、生産量増加に向けた森林管理に関する意見も交わされ、課題などが共有されました。