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木曽病院分娩休止受け周辺6町村がホテルと宿泊協定

県立木曽病院が来年3月から分娩を休止することを受け、木曽郡の6町村がホテル運営会社と遠方で出産する妊婦を支援する協定を結びました。

木曽郡6町村と協定を結んだのは、ホテル事業を展開するルートインジャパンです。
木曽地域唯一の分娩が可能な病院である県立木曽病院は、医師の確保ができないなどの理由で来年3月から分娩の取り扱い休止が決定しています。
協定では、木曽地域の妊婦が遠方の医療機関で出産する際、近隣のホテルルートインに優先的に宿泊できることなどが盛り込まれています。

■ルートインジャパン北陸甲信越地域 榎本悟総支配人
「妊婦の皆さんは普段住んでいる環境と全然違う所に来て2週間(ホテルで)待機されるということなので、少しでも緊張を和らげられるようなサービスの提供を心がけたい」

■木曽町 原久仁男町長
「各町村にも保健師がいるので気軽に相談してもらい、安心して出産してほしいと思う」
妊婦の宿泊代は無料のクーポン券で対応し、家族一人分の宿泊代はいったん支払いをした後に全額助成されます。

一方で県は、大北地域など分娩医療機関が無い他の地域への支援も現在検討しています。
分娩医療機関の減少が課題となる中、全国でも先駆的な取り組みが注目されます。