県内ニュース

資格失った医師が診察 措置入院で不適切事務処理

精神障害者を行政の判断で強制的に入院させる「措置入院」について、県は、患者3人に対し資格を失った医師が診察を行っていたと発表しました。
県健康福祉部によりますと今年5月から7月にかけて「措置入院」となっていた3人に対し、県の依頼で診察を行った医師1人が診断に必要な「精神保健指定医」の資格を失効していたと明らかにしました。
「措置入院」は精神障害者を自傷行為などの恐れがあるとして行政の判断で強制的に入院させる制度で、行動制限や身体拘束を伴うため診断には国が指定する「精神保健指定医」の資格が必要です。
3人を診察した医師は資格の更新に必要な研修の受講を怠り、今年3月末で資格を失効していました。
県は、診察を依頼する際の確認に不備があったとして当該期間の3人の入院費用、およそ530万円を全額負担するとしています。